大人になってから、ひとりで映画館に行ってみた。

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映画を観たいと思うことは、以前からありました。

気になる作品があっても、誰かを誘うほどでもない。
かといって、ひとりで映画館に行くのも少しだけ勇気がいる。

「ひとりで映画を観に行くって、どうなんだろう」

そんなことを考えているうちに、観たいと思っていた作品の上映期間が終わってしまうこともありました。

今回は、そんな小さな迷いをいったん置いて、ひとりで映画館に行ってみることにしました。


映画を観たいけれど、誰かを誘うほどでもない

映画館に行くなら、誰かと一緒のほうが楽しい。

以前は、そんなふうに思っていました。

観終わったあとに感想を話せるし、上映時間までの待ち時間も退屈しません。

でも、観たい映画があるたびに、都合の合う人を探すのは意外と難しいものです。

「この映画、観に行かない?」

そう声をかけること自体に、少し気を使うこともあります。

相手が興味を持っていなかったらどうしよう。
予定が合わなかったらどうしよう。
そもそも、そこまでして誘うほどのことなのかな。

そんなことを考えていると、結局ひとりで行くこともなく、映画を観る機会だけが過ぎていきます。

今回は、誰かの予定を気にするのではなく、自分が観たいと思ったタイミングで行ってみることにしました。


映画館に入るまでが、少しだけ緊張する

映画館へ向かう途中は、思ったよりも普通でした。

ただ、入口が近づいてくると、少しだけ緊張します。

ひとりで来ている人はいるだろうか。
周りから浮いて見えないだろうか。

そんなことを考えながら館内に入りました。

チケットを購入するときも、上映時間や座席を確認しながら、ひとつずつ進めていきます。

人数の選択画面で「1名」を選んだときには、

「本当にひとりで来たんだな」

と、改めて実感しました。

でも、チケットを購入してしまうと、あとはもう映画を観るだけです。

誰かに説明する必要もありません。
誰かの希望に合わせる必要もありません。

自分が観たい作品の、自分が都合のいい時間を選んだだけです。


上映前の劇場内に入ってみる

上映時間が近づき、劇場内へ入りました。

座席に座って周りを見渡すと、ひとりで来ている人も何人かいました。

もちろん、誰が誰と来ているのかを気にしている人はいません。

上映前の劇場は少し暗く、スクリーンのほうだけが明るく見えます。

座席に座って待っていると、さっきまで感じていた緊張も少しずつ落ち着いてきました。

映画が始まると、スクリーンに意識が向きます。

さっきまで気にしていた、

「ひとりで来ていると思われないかな」

ということも、いつの間にか忘れていました。

考えてみれば、映画を観ている間は、隣に誰かがいるかどうかよりも、作品に集中している時間のほうが長いものです。

笑う場面では笑い、驚く場面では驚く。

それだけで、映画を観る時間は十分に成立していました。


観終わったあとの時間も、自分のために使える

上映が終わり、劇場を出ました。

誰かと一緒なら、

「どうだった?」

と感想を話しながら帰るところです。

でも、ひとりだとすぐに帰ってもいいし、少し館内を見て回ってもいい。

飲み物を買って余韻を楽しんでもいいし、そのまま家に帰っても構いません。

誰かに合わせる必要がないので、行動を決めるのも自分です。

上映後の廊下では、ほかのお客さんもそれぞれのペースで出口へ向かっていました。

帰り道では、映画の場面を思い出しながら歩きました。

感想をすぐに言葉にしなくても、自分の中でゆっくり整理できるのは、ひとりで観たからこその時間なのかもしれません。


ひとりで行ってみると、思ったより気楽だった

今回、ひとりで映画館に行ってみて感じたのは、

「思ったよりも気楽だった」

ということです。

行く前は少しだけ勇気が必要でした。

でも、実際にやってみると、特別なことは何もありませんでした。

チケットを買って、席に座って、映画を観る。

それだけです。

周りの人も、自分がひとりで来ていることを気にしている様子はありません。

そもそも映画館は、映画を観るための場所です。

誰かと一緒に行くこともできるし、ひとりで行くこともできる。

どちらが正しいというものではありません。


「ひとりではできない」と思っていたことを、少しずつ変えてみる

ひとりで映画館に行く前は、少し大げさに考えていたのかもしれません。

「ひとりで行くのは寂しい」
「周りの目が気になる」
「誰かと一緒でないと楽しめない」

そう思っていました。

でも、実際にやってみると、その多くは自分が勝手に作っていたハードルでした。

もちろん、誰かと一緒に観る楽しさもあります。

ただ、誰かの予定が合わないからといって、自分の「観たい」という気持ちまで我慢する必要はありません。

映画に限らず、行ってみたい場所や、やってみたいことがあっても、

「ひとりではちょっと……」

と諦めていることは、ほかにもある気がします。

いきなり大きなことを始める必要はありません。

まずは、ひとりで映画を観る。
ひとりで喫茶店に入る。
ひとりで気になっていた場所に行く。

そんな小さな経験を重ねるだけでも、「ひとりでも大丈夫」と思えることが増えていくのかもしれません。


まとめ

今回は、ひとりで映画館に行ってみました。

行く前は少し緊張しましたが、映画が始まると、ひとりで来たことはほとんど気になりませんでした。

観たい作品があるのに、誰かを誘えないからと諦める必要はありません。

ひとりで行くことは、思っていたよりも気楽でした。

映画館を出たあとは、夜の街を歩きながら、観た映画のことをゆっくり思い返しました。

もし今、ひとりでやってみようか迷っていることがあるなら、まずは小さなことから試してみてもいいのかもしれません。

「ひとりでも、案外できる」

そう思える経験が、少しずつ増えていけばいいなと思います。

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